"駐在 英語 TOEIC"といったフレーズ検索でこのブログを訪れる方がたまにいらっしゃいます。日系企業の場合、TOEICは英語力を示す指標としてよく使われるので、どのくらいのスコアであれば駐在出来るだろうか、と考えるのはとても自然なことです。そこで、この記事がそういった方の参考になればと思い、私の経験をまとめてみました。



私がアメリカへ赴任する2年ほど前(2006年)に会社でTOEICを受験する機会がありました。(というか、強制的に受けさせられました)。その時のスコアは795点だったのですが、これは特にTOEIC対策をしてとったものではありません。


もともと英語が好きでしたし、いずれは海外で働きたいという漠然とした思いがあったので、自費で英会話学校(ベルリッツとGaba)に通っていました。そして、仕事でも多少英語を使う環境にはありました。そうした中で培われた当時の英語力が、TOEICでは800点程度だったということです。


では、その"TOEIC 800点程度"の力は、アメリカ赴任直後からバリバリ仕事が出来るレベルだったかと言えば、残念ながらNoです・・・。赴任して真っ先に感じたことは、アメリカ英語の圧倒的なスピードでした。速くて会話の内容を理解できないことが多々あったことを覚えています。今振り返ると、アメリカ英語特有の省略や結合音(blending sound)に不慣れだったことが、聞き取れなかった主要因だと思います。これに加え、句動詞(phrasal verb: 基本動詞+前置詞or副詞)をあまり知らなかったこと、単語力が不足していたこと、なども理解を妨げていました。


リスニングに関して言えば、TOEICのリスニングは、明瞭な発音で実際のスピードよりも少しゆっくり話されています。そのため、TOEIC対策でリスニング力を養い高スコアをとったとしても、それが実務で即使えるリスニング力だとは言い切れないのです。


ですから、海外赴任(特にアメリカ)を希望しており、そのためにまずTOEICのスコアを上げようとしている方は、並行して、ネイティブの会話を聞き分けられるリスニング力の養成を強くオススメします。私の場合は、スコット・ペリー(Scott Perry)先生のプライベートレッスン(発音)と先生が開発した教材(ネイティブスピード)を繰り返し聴くことで、実践的なリスニング力を養うことが出来ました。


長くなったので、続きは記事を改めます。

ネイティブスピードは、アメリカ赴任前の方には本当にオススメです。自分の赴任前に出会いたかった教材です・・・。