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中・上級レベルの方を念頭に記事を書いています。Speaking/会話は、句動詞中心。細かなニュアンスを表現できると、英語の世界がグッと拡がります。単語は、英検1級レベルのものもボチボチ取り上げます。英語で色々な科目を学ぶことのおもしろさについても書いてます。

カテゴリ: 駐在員日記

Jさんがアメリカ カリフォルニア州で働き始めたのは、今から11年前の2008年8月。
日本本社から現地に駐在し、営業マネージャーとして働くこともあり、ローカルメンバーに英語でのコミュニケーションも問題なくできる人物だと認識してもらいたくて、とにかく"英語力の向上"に時間を割いていました。

その当時、最初に活用した単語集が『アメリカのビジネスマンがよく使う英単語』でした。アマゾンで見る限り、もう中古品しか扱っていないようですが、Jさんの日常業務を含め、ビジネスシーンでよく見かける英単語がたくさん収録されており、タイトル通りの本だったと言えます。

この本の著者 阿部一さんのキーワードは、"教養と品格"で、この本の冒頭「はじめに」には、次のようなくだりがあります。

アメリカをはじめ、他の英語圏の国では、「単語力」が人生でもビジネスでも成功の可否を決めるとする意識がとても強い傾向があります。したがって、キャリアアップや人生の成功を勝ち得たい人は、大学を出て社会人になっても絶えず読書を続けたり、単語力増強のプログラムを使ったりしながら、普段から少しでも「幅の広い教養とそれに伴う単語力」を増やす努力をしています。


また、
単語力はその人の教養や品格と連動している」という英語圏の教養人の考え方
というフレーズもあります。

最近、この単語集を読み直す機会があり、「そのどおりだなぁ」と改めて思わされました。

使う言葉にその人の教養や品格がにじみ出る、というのは日本語でも同じです。こう考えると、「品性と教養を伴った」英単語の習得というのは、英語でビジネスをするすべての人に役立つ行為で、ノンネイティブの日本人はなおさら時間をかけるべきテーマだと言えるでしょう。

製造業・メーカーの営業としてキャリアを積み始め、欧米での駐在が10年を過ぎました。今は、製造事業部の企画をしているJさんですが、M&Aや子会社経営陣との調整など、新しく経験する分野もあり、"教養と品格"のある英語の習得を心がける日々は続いています。

社会人になってから桁の大きな数字をあつかう機会が急に増え、慣れずに戸惑った経験はありませんでしょうか?

Jさんも、会社に入ってすぐに営業部門に配属され、月商1億円くらいのお客様を担当することになり、月次の販売管理や報告の際に桁を間違えて怒られた記憶があります。そして、アメリカへ赴任してからも同じような経験をしました。最初は、million dollars や billion dollars といった数字がピンとこず、自分の頭の中にある数字と言ったり書いたりしている数字が合致していないケースが何度もありました。

ビジネスマンにとって数字が大切なのは、日本語でも英語でも同じです。そこで、この記事では、英語で桁の大きな数字を扱うことに早く慣れて、強くなる方法を書いてみます。Jさんは、この方法を実践し、英語で何千万ドルや何億ユーロといった数字に慣れていくに従い、日本語の何千億や何兆といった数字を扱うコツもつかむことができました。

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1. 英語で桁の大きな数字に早く慣れるコツ


英語で桁の大きな数字に慣れるためには、まず、10の3乗(1,000)ごとの頭文字 KMBTを覚えましょう。英語の場合、このステップごとに単位が変わるからです。

K = 1,000 (千)
M = 1,000,000 (百万)
B = 1,000,000,000 (十億)
T = 1,000,000,000,000 (兆)

1,000(千)の英語は thousandですが、ビジネスではなぜか、金額や個数を表わす場合にもK がよく使われます。kiloのKだと思いますが、とにかくKは1,000(千)と覚えてください。同様に、Mは百万Bは十億Tは兆と覚えます。最終的には、頭の中でパッと変換できるようになるまで、とにかくこのKMBTを叩き込んでください。

2. KMBTを意識しながら数字を書いたり読んだりする


KMBTを早く定着させるには、1.5K (千五百)、600K (六十万)、2.5M (二百五十万)、10B(百億)・・・などなど、仕事の中でも意識的にKMBTを用いて自分で数字を書いてみるのが効果的です。営業の方なら既になじみのある方も多いと思いますが、

「A社向けにXYZが追加で300K(個)必要で、納期は2月末です」

とか

「今月の見込みは1.3Mドルでしたが、B社向けにEFGが出荷できず、250Kドルほど未達になる見込みです」

といった具合です。

英語の場合、単位がかわるのは1,000倍ごとで、日本語のようにイチ、ジュウ、ヒャク、セン、マン、ジュウマン、ヒャクマン、センマン、イチオク...と10倍ごとではありません。ですから、最初のうちは、

千 - K
万 - 10K
十万 - 100K
百万 - 1M (1,000K)
千万 - 10M (10,000K)

といった具合に、自分で、日本語の単位にKMBTを対応させて練習してみるのもよいでしょう。

また、企業が英文で発表する決算報告の数字やアニュアルレポートを意識して読むのもよいと思います。つい先日アップルは、2019年第1四半期の売上見込を下方修正し、".... revenue has been shifted from between 89 billion dollars to 94 billion dollars to 84 billion dollars" としました。

KMBTを用いて書けば、89B - 94Bが84Bになったということです。B=十億なので、10Bは百億です。ですから、89Bは890億、94B は940億ですね。慣れている人からすれば、わざわざBに置き換えなくてもすぐに分かることだと思います。ですが、慣れていない人や桁の大きな数字に苦手意識のある人は、こういった単純なことをやり続けてみてください。ある日、気づいたら億程度の数字であれば、スラスラと扱えるようになっていますので。

3. 同じ数字をKMBTで表わしてみる


企業のアニュアルレポートなどを見ると、そこで使われる数字の単位は、その会社の売上規模によって異なるように思います。ですが、大概、"in thoudand"(千)か"in million"(百万)で書かれ、大規模な会社の場合、in billion (十億)となっているように思います。

より具体的に言えば、売上 4百35万ドルを毎回4,350,000 dollarsと書くケースはあまりなく、4.35(M)とか4,350(K)と表記される、ということです。

ここでのポイントは、同じ4百35万という数字を4.35Mと4,350Kと表せる点です。もちろん、4.35Mを0.00435Bと表記することもできるわけですが、billionにする必要はないですよね。

Jさんの経験上、同じ数字でもK(千)or M(百万)(或いは、M(百万)or B(十億))で表記されるケースは結構目にしてきましたので、瞬時に変換できるようになることをオススメします。

試しに、以下の記事にある数字で練習してみましょう。

Segment performance: PC-centric Client Computing Group, $9B (-2% Y/Y); Data Center Group, $5.6B (+20%); Internet of Things Group, $879M (+21%); Non-Volatile Memory Solutions Group, $889M (+9%); Programmable Solutions Group, $566M (+35%). (2018年1月25日 Seeking Alpha Intel決算に関するニュース)

まず、PCクライアントの9B。これは、Mで表わすと、9,000Mです。データセンターの5.6Bは、Mで表せば、5,600M。IoTの879Mは、Bで表わすと0.879Bです。以下、不揮発メモリの889M =0.889B、プログラミングソリューションの566Mは、0.566Bです。

B→Mは、1,000倍し、M→Bは1/1,000にするだけの話ですが、とにかく、KMBTという単位を頭に叩き込み、こういった単純な変換作業を続けることが桁の大きな数字に慣れる近道です。

慣れてくれば必ず、9,000Mと書かれているのを見て、パッと9 billionと読むことができるようになります(そのまま読めば、9 thousand millionですが、そのように読まれるケースはほとんどないと思います)。

4. ミリオネアと億万長者 - ドル・円の桁の大きな数字をつかむ感覚


大金持ちのことを表わす英語表現の代表格は、millionaire。日本語では、億万長者だと思います。(最近は、億り人といった言葉もあるようですが。)この「ミリオネア」と「億万長者」は、ドルと円の大きな数字表記に慣れるための感覚をつかむきっかけになるとJさんは思っています。

milionaireは、1 million dollarより大きな金額。
一方、億万長者は、100 million yenより大きな金額。

日本語表記にすると、1百万ドルと100百万円です。 million dollarとone hundred million yen。

文章で書くとなかなか伝えづらいのですが、「ミリオンドルは、日本円で億」という感覚的なものがえられるのではないか、という話です。

この感覚が備わってくると、日経新聞などで、海外企業の決算の数字が示される際に使われる「75百万ドル(約81億円)」といった表記もイメージが湧いてくるとJさんは思っています。

英語で電話のやり取りをしていると、自分の名前やメールアドレスなどを1文字ずつ正確に伝える必要のある場面にしばしば出くわします。このような時に必ずと言っていいほど使われるのが、"as in"です。具体例を挙げた方が分かりやすいと思いますので、以下、御参照下さい。


Richardという名前を相手に1文字ずつ伝えるとします。

この場合、

"R" as in Randy, "I" as in India, "C" as in Charlie, "H" as in Harry, "A" as in Apple, "R" as in Randy, "D" as in David"と言った具合に、"アルファベット" as in そのアルファベットで始まる英単語"で伝えていく訳です。


そのアルファベットで始まる英単語は、人名を使うのが一般的です。もちろん、人名以外の方が分かりやすいアルファベットもあるので絶対とは言い切れませんが、この手のやり取りに出くわすと、アメリカ人ネイティブは大概人名を選択しているようです。


また、"R" as Randyとinを省略していたり、"R" like Randyと言ったりする人もいますが、厳密に言うとこれらは正しくありません。もちろん、相手に名前を構成する各アルファベットが正確に伝わればそれで十分なわけですが、正確なコミュニケーションをはかる意味でも、是非、"as in"をマスターして下さい。


会社名や自分の名前、メールアドレスは、各アルファベット毎に伝える機会が多いので、スラスラ言えるように例となる単語毎覚えてしまうといいでしょう。参考までに、各アルファベットで始まる単語も載せておきます。


A: Andy (Apple)
B: Bob
C: Charlie
D: David
E: Eddy (Eagle)
F: Frank
G: George
H: Harry
I: India*
J: Jon
K: Kittchen*
L: Linda
M: Mary
N: Nancy
O: Orange*
P: Peter
Q: Quiz*
R: Randy
S: Sam
T: Tom (Tiger)
U: Union*
V: Victory*
W: West*
X: Xylophone*
Y: Yellow*
Z: Zebra*

*印と()内は人名ではない英単語。

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EVERYDAY ENGLISH PHRASES

(2013年の記事です)

3月9日にTOEICを受けました。
今年は、年初にも宣言したとおり"英語に対する高いプロ意識"をもって自分の英語力を磨くこと、をテーマとしており、TOEICで900点以上を取ることは短期の目標でした。そして、今回の結果は945点。まずは目標達成です!!

セクション毎の内訳は、Listening 490、Reading 455で、過去同様、Readingが見劣りします。ですが、Readingで450を超えたのは初めてなので、事前準備の効果があったと考えています。今回は、試験の3週間前くらいからReadingセクションを中心にアウトプットを増やしました。とにかく、TOEICのpart 5 - part 7と同じ形式の問題を解くのです。

利用したのは、英語ビュッフェというWeb教材。1,980円/月で5,000問という大量の高精度模試問題が解ける、という非常にリーズナブルなものです。私は、一番難しいレベル5を一通り解いて本番に臨みました。アウトプットをこなすことで、Readingセクションで問われやすいパターン(特にpart 7)を知れたり、どういった点に注意して読めばいいのかが掴めたと思います。Listeningセクションは、TOEIC本試験よりも圧倒的に速くて難しいので、本番が楽でした(笑)

TOEIC900点以上という短期目標を達成したので、次の目標を設定する必要があるのですが、まだ決めていません。英語ビュッフェを繰り返すことで更なるスコアアップ(満点レベル)を目指すか、TOEFL iBTで110以上を目指す勉強に切り替えるか、悩み中です。TOEFLは、受験料が高く試験時間も長いため、TOEICほど気軽に受けられません。なので、やるなら集中して一気にやる必要があるのですが、まだそのパワーが沸いてきません・・・。


"TOEIC 900点以上"という短期目標をクリアするためには、Readingを主としてアウトプットの量を増やすことが必要だと思い、TOEIC(R) テスト対策 英語ビュッフェ 【Eigo Buffet】を始めたわけですが、実質3週間の取り組みでここまでの効果(880 ⇒ 945)が出るとは思いませんでした。

過去2年の間に2回受けたTOEICの結果を見れば、Readingセクションの点数が悪いことは分かるのですが、実際に対策としてやったことは、Part 5/6の問題集を数冊解いたくらいでした。ですが、TOEIC(R) テスト対策 英語ビュッフェは、全パートの模試問題を数多く解くことが出来るので、Level 5のPart 1 - 7を一通り解いて臨んだわけです。とは言え、ReadingセクションのPart 5については、間違えた問題を再度解くこともできましたが、全体としては"一通り解いた"というレベルで、何度も繰り返せたわけではありません。

それでも、一気に65点アップし945点になったのは、TOEICの全ての問題形式に慣れることができ、且つ、精度の高い模試問題をこなせたからだと思っています。Readingの点数455を更に上げるためには、Level 4の問題も含めて一通り解き、間違えた問題を繰り返すのが効果的だと感じました。

TOEIC(R) テスト対策 英語ビュッフェは、短期間でスコアアップを実現した体験者の声が数多く記載されています。私の場合、一気に100点アップとはいきませんでしたが、3週間足らずの取り組みで945点を取れたという事実を見れば、その効果は絶大だと言えるでしょう。じっくり取り組めば更なるスコアアップも夢ではありません!?

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