社会人になってから桁の大きな数字をあつかう機会が急に増え、慣れずに戸惑った経験はありませんでしょうか?

Jさんも、会社に入ってすぐに営業部門に配属され、月商1億円くらいのお客様を担当することになり、月次の販売管理や報告の際に桁を間違えて怒られた記憶があります。そして、アメリカへ赴任してからも同じような経験をしました。最初は、million dollars や billion dollars といった数字がピンとこず、自分の頭の中にある数字と言ったり書いたりしている数字が合致していないケースが何度もありました。

ビジネスマンにとって数字が大切なのは、日本語でも英語でも同じです。そこで、この記事では、英語で桁の大きな数字を扱うことに早く慣れて、強くなる方法を書いてみます。Jさんは、この方法を実践し、英語で何千万ドルや何億ユーロといった数字に慣れていくに従い、日本語の何千億や何兆といった数字を扱うコツもつかむことができました。

billions_image

1. 英語で桁の大きな数字に早く慣れるコツ


英語で桁の大きな数字に慣れるためには、まず、10の3乗(1,000)ごとの頭文字 KMBTを覚えましょう。英語の場合、このステップごとに単位が変わるからです。

K = 1,000 (千)
M = 1,000,000 (百万)
B = 1,000,000,000 (十億)
T = 1,000,000,000,000 (兆)

1,000(千)の英語は thousandですが、ビジネスではなぜか、金額や個数を表わす場合にもK がよく使われます。kiloのKだと思いますが、とにかくKは1,000(千)と覚えてください。同様に、Mは百万Bは十億Tは兆と覚えます。最終的には、頭の中でパッと変換できるようになるまで、とにかくこのKMBTを叩き込んでください。

2. KMBTを意識しながら数字を書いたり読んだりする


KMBTを早く定着させるには、1.5K (千五百)、600K (六十万)、2.5M (二百五十万)、10B(百億)・・・などなど、仕事の中でも意識的にKMBTを用いて自分で数字を書いてみるのが効果的です。営業の方なら既になじみのある方も多いと思いますが、

「A社向けにXYZが追加で300K(個)必要で、納期は2月末です」

とか

「今月の見込みは1.3Mドルでしたが、B社向けにEFGが出荷できず、250Kドルほど未達になる見込みです」

といった具合です。

英語の場合、単位がかわるのは1,000倍ごとで、日本語のようにイチ、ジュウ、ヒャク、セン、マン、ジュウマン、ヒャクマン、センマン、イチオク...と10倍ごとではありません。ですから、最初のうちは、

千 - K
万 - 10K
十万 - 100K
百万 - 1M (1,000K)
千万 - 10M (10,000K)

といった具合に、自分で、日本語の単位にKMBTを対応させて練習してみるのもよいでしょう。

また、企業が英文で発表する決算報告の数字やアニュアルレポートを意識して読むのもよいと思います。つい先日アップルは、2019年第1四半期の売上見込を下方修正し、".... revenue has been shifted from between 89 billion dollars to 94 billion dollars to 84 billion dollars" としました。

KMBTを用いて書けば、89B - 94Bが84Bになったということです。B=十億なので、10Bは百億です。ですから、89Bは890億、94B は940億ですね。慣れている人からすれば、わざわざBに置き換えなくてもすぐに分かることだと思います。ですが、慣れていない人や桁の大きな数字に苦手意識のある人は、こういった単純なことをやり続けてみてください。ある日、気づいたら億程度の数字であれば、スラスラと扱えるようになっていますので。

3. 同じ数字をKMBTで表わしてみる


企業のアニュアルレポートなどを見ると、そこで使われる数字の単位は、その会社の売上規模によって異なるように思います。ですが、大概、"in thoudand"(千)か"in million"(百万)で書かれ、大規模な会社の場合、in billion (十億)となっているように思います。

より具体的に言えば、売上 4百35万ドルを毎回4,350,000 dollarsと書くケースはあまりなく、4.35(M)とか4,350(K)と表記される、ということです。

ここでのポイントは、同じ4百35万という数字を4.35Mと4,350Kと表せる点です。もちろん、4.35Mを0.00435Bと表記することもできるわけですが、billionにする必要はないですよね。

Jさんの経験上、同じ数字でもK(千)or M(百万)(或いは、M(百万)or B(十億))で表記されるケースは結構目にしてきましたので、瞬時に変換できるようになることをオススメします。

試しに、以下の記事にある数字で練習してみましょう。

Segment performance: PC-centric Client Computing Group, $9B (-2% Y/Y); Data Center Group, $5.6B (+20%); Internet of Things Group, $879M (+21%); Non-Volatile Memory Solutions Group, $889M (+9%); Programmable Solutions Group, $566M (+35%). (2018年1月25日 Seeking Alpha Intel決算に関するニュース)

まず、PCクライアントの9B。これは、Mで表わすと、9,000Mです。データセンターの5.6Bは、Mで表せば、5,600M。IoTの879Mは、Bで表わすと0.879Bです。以下、不揮発メモリの889M =0.889B、プログラミングソリューションの566Mは、0.566Bです。

B→Mは、1,000倍し、M→Bは1/1,000にするだけの話ですが、とにかく、KMBTという単位を頭に叩き込み、こういった単純な変換作業を続けることが桁の大きな数字に慣れる近道です。

慣れてくれば必ず、9,000Mと書かれているのを見て、パッと9 billionと読むことができるようになります(そのまま読めば、9 thousand millionですが、そのように読まれるケースはほとんどないと思います)。

4. ミリオネアと億万長者 - ドル・円の桁の大きな数字をつかむ感覚


大金持ちのことを表わす英語表現の代表格は、millionaire。日本語では、億万長者だと思います。(最近は、億り人といった言葉もあるようですが。)この「ミリオネア」と「億万長者」は、ドルと円の大きな数字表記に慣れるための感覚をつかむきっかけになるとJさんは思っています。

milionaireは、1 million dollarより大きな金額。
一方、億万長者は、100 million yenより大きな金額。

日本語表記にすると、1百万ドルと100百万円です。 million dollarとone hundred million yen。

文章で書くとなかなか伝えづらいのですが、「ミリオンドルは、日本円で億」という感覚的なものがえられるのではないか、という話です。

この感覚が備わってくると、日経新聞などで、海外企業の決算の数字が示される際に使われる「75百万ドル(約81億円)」といった表記もイメージが湧いてくるとJさんは思っています。