1. 相対位置を表わす4つの基本的な前置詞


マーク・ピーターセン氏の「日本人の英語」によると、in,on,out,offの4つは、相対位置を表わす英語の最も基本的な前置詞だそうです。実際、Jさんのアメリカ生活と照らし合わせてみても、日常会話の中でこれら4つの英単語を聞かない日はなかったのではないかと思うくらいによく使われていました。ですから、前置詞・副詞のイメージをつかもうとする場合、まず、この4つから取り組むのがよいと思います。

2. offは2次元、outは3次元


ピーターセン氏は、先の「日本人の英語」の中で、

「outというのは三次元関係を表わし、動詞に「立体感のあるものの中から外へ」という意味を与える」

「offというのは二次元関係を表わし、動詞に「あるものの表面から離れて」という意味を与える」


と言っています。Jさんにとって、この説明は、in, out, on ,off の4つの前置詞のイメージをつかむことにとても役立ちました。

on とoffは対義語ですが、そのイメージは共に二次元(2D)
一方、in とout も対義語で、そのイメージは共に三次元(3D)です。


3. outとoffの違いを考える


ここでは、washという動詞にoffとoutを組み合わせ、その違いを考えてみます。

1) You have to wash off the wall before moving out.
2) I washed out this vase for flowers.

いかがでしょう?
1)は、壁です。引っ越し前に壁をキレイにするわけですが、壁は2D(面)ですよね?ですから、offを使うことで壁の表面についた汚れを落とすいうシーンがより鮮明になるわけです。

一方、2)は花瓶を洗うわけですが、外側だけでなく、その内側もゴシゴシと洗うシーンが想像できます。つまり、花瓶という立体的な物体をキレイにするので、3次元を表わすoutを使うとしっくりきます。

「日本人の英語」の中では、clean out your mouth (口をすすぐ)、clean off the dishes (皿を洗う) 、keep off the grass (芝生に立ち入るな)などの例を用いてoutの立体的な、そしてoffの平面的な感覚が説明されています。この感覚をもって絵や写真を数多く見ることで前置詞のイメージがますますつかめるようになりますので、この記事で紹介したような勉強を試してみてください。

*実は、前置詞を次元にカテゴライズするというアプローチは、『改訂版 ネイティブの感覚で前置詞が使える』でもとられています。0D(点),1D(線),2D(面),3D(空間),となっているのですが、正直、Jさんは、この分類はほとんど参照していません。on が1D (線)、outが2D (面)となっているのですが、どうにもしっくりこないからです。むしろ、ピーターセンさんが書いているような、表面にくっついているon や表面から離れるoff、空間の中から外へ出ていくout、といったイメージがしっくりくると考えています。